グレッグ・ビグナル博士  (GNSサイエンス地熱科学部長)

 

グレッグ・ビグナルは1995年にオークランド大学地熱研究所で博士号(地質学)を取得しました。その後インドネシアとニュージーランドでキングストン・モリソン社(現ジェイコブス・ニュージーランド社)の地熱探査プロジェクトを手掛け、続いて日本学術振興会の特別研究員として東北大学の工学研究科に在籍しました。2004年よりGNSサイエンス勤務。ニュージーランド、インドネシア、フィリピン、日本、モンゴルと各地の探索プロジェクトにおいて資源評価や探索井管理のコンサルタントとして豊富な経験を積んできました。

現在はGNSの地球科学部長を務めています。コンサルタント業務および研究分野は、地熱資源量の評価、坑井関連の地質学、流体鉱物の相互作用を中心としています。地熱資源の開発申請が審議される場に随時専門審査員として出席しています。

2010年から2014年にかけては、GNSが国費を受け複数の関係機関と共同で研究するプログラム(Geothermal Resources of New Zealand - ニュージーランドの地熱資源)を運営しつつ、IPGT(地熱テクノロジー国際パートナーシップ)の運営委員会でニュージーランド代表(2015年半ばの任期満了まで)を務めました。2011年、ニュージーランドで運用されている地熱エネルギー技術の促進に学術研究を応用した成果が認められ、ニュージーランド王立協会より会長賞を授与されました。また、地熱学の学術誌では副編集者、ニュージーランドの地熱系特集号の共同編集者を経験し、現在は編集委員会のメンバーに名を連ねています。

さらに最近ではニュージーランド、ドイツ、インドネシアの大学院生の論文の監督や技術訓練を担当するほか、2012年よりインドネシアのガジャ・マダ大学と共同でGNSNZAidトレーニング・プログラムを運営しています。

 

 

 

ペニー・ドーマン氏(ワカタネ地区ベイ・オブ・プレンティー地方評議会地熱プログラム・マネージャー) 

 

ペニー・ドーマンは地方自治体で20年以上、資源計画を担当するリソース・プランナーを務めてきました。1991年制定資源管理法に基づいた様々な政策文書の作成に関わり、地方の政策決定をはじめ地方全体や地区ごとの計画に携わってきました。さらにはリソース・コンセント(許認可)承認プロセスにおける経験もあります。ペニーは生物多様性と遺産管理を専門とする科学に精通する経歴を持っています。現在ベイ・オブ・プレンティ地方自治体でファカタネを拠点に、シニア・プランナーそして地熱プログラムのマネージャーとしての業務を担当しています。これら業務には、地方自治体が担うべき責任の調整が含まれており、特に次回予定されているロトルア地熱地域計画の再検討を主導しています。

 

 

 

ブラッド・スコット氏 (GNSサイエンス・ワイラケイ研究センター)

 

ブラッドは40年以上の実績を有する火山学者で、活火山、地熱系、地震活動のモニタリングと評価、連絡に携わってきました。1991年から2012年までの間は全国の火山監視を統括する立場にあり、その後はジオネット・プロジェクトのもとで防災コミュニケーションの専門家として活躍しています。職務を通じて経験した火山・地熱系の地質学的・地球物理学的調査は多岐にわたり、特にモニタリング、危険度評価、緊急対応に深い見識があります。地表の地熱徴候地をマッピングし、分類、監視するための国のガイドライン開発や、数カ所の熱水噴出現象への対応にも関与しています。ロトルアでは坑井閉鎖プログラムにより、地表の地熱徴候の変質を回復させる試みを成功させました。これは世界初の試験的成功事例として注目されています。

 

 

 

ロブ・リーブス氏・地球物理学者(GNSサイエンス・ワイラケイ研究センター)

 

地球物理学者のロブ ・リーブスは25年にわたりGNSサイエンスに勤務、現在は地熱科学部門で地熱地球物理学チームのチームリーダーを務めています。商業利用の関心が高い研究、例えば地熱資源の電気探査法や熱赤外線探査技術の利用、地熱地下水相互作用や地熱開発に関連する環境問題などを研究しています。 ニュージーランド、インドネシア、コモロ諸島、コロンビア、パプアニューギニアで数多くの地熱プロジェクトに携わっています。  

 

 

 

メイソン・ジャクソン氏 (マーキュリー・ニュージーランド)

 

メイソンはマーキュリー・ニュージーランド社のコンセント・コンプライアンス・マネジャーです。ニュージーランドの電力会社マーキュリーは、全国の一般家庭および企業を対象とする送電と発電を行っています。メイソンは環境マネジメントと開発の許認可(コンセント)取得、コンプライアンスを職務とし、ロトカワ、モカイ、ナタマリキ、カウェラウの地熱発電所とワイカト水力発電計画の利害関係者との連絡調整も担当しています。

 

これまでに、ナ・アワ・プルアとナタマリキの地熱発電所やトゥリテアとプケトイの風力発電所など多数の発電所の開発プロジェクトで許認可関連のマネジメントをこなしてきました。業務の一環として、プロジェクトごとに、地域社会、タンガタ・フェヌア(先住民団体)、政府機関、関連組織、申請者のコンサルティングにあたっています。環境およびコンプライアンスの責任者としての立場から、主要利害関係者やパートナーとの連携強化を重要な役割とみなし、規制当局をはじめ、イウィ(部族)代表団体、環境保全推進団体、タンガタ・フェヌアと近隣住民、地熱開発関係者との対話を重ねています。

 

 

タパロト(タパ)・ニコルソン

 

フルネームはタパロト・テ・レレハウ・ニコルソンですが、友人や同僚にはタパという名前で知られています。テ・プイア(ニュージーランド マオリ美術工芸学校)に30年以上勤務、最初の24年はマオリ開発のリーダーの一人として活躍しました。2014年よりCEOのポウ・トゥアラ(サポート)として文化アドバイザーを務め、地元のハプやイウィ(部族)を中心に戦略的な関係を構築すべく投資を促しています。必要に応じてCEOやビジネス関係者にマオリの観点から文化に関する支援を提供しています。

ワイアリキ・マオリ地熱諮問グループのメンバーで、土地所有者であるハプやイウィへ、あらゆるレベルでの地熱開発への関与を積極的に主導しています。ロトルア地熱連絡会グループ、およびオブザーバーとしてニュージーランド地熱委員会のメンバーを務めています。

 

 

 

スペンス・マックリントック氏 (ナティ・トゥワレトア地熱アセット社CEO

本来、林業を専門として訓練を受けたスペンスは、林業、製造業、エネルギーや地熱を含むニュージーランドの第一次産業部門で上級職として勤務してきました。 カウェラウにあるニュージーランドで唯一の新聞紙工場に勤めている間は、エネルギー生産と購入に関する全責任を担っており、間接的にこれがカウェラウの出力100MW規模の地熱開発へと繋がりました。 

電力会社マーキュリーの上級役員として勤務するかたわら、同社の400MWの地熱開発プログラムにも関わってきました。 ニュージーランドの地熱利用が飛躍的に拡大した2009年から2014年までニュージーランド地熱協会の会長を務めました。